目的地に向かう通過点に過ぎないのに、
記憶の片隅で時々かけがえのない存在感を持つ場所。
駅にはそんなところがあるような気がします。
東京、名古屋、新大阪間を結ぶ東海道新幹線、
及び名古屋・静岡地区の都市圏輸送を中心とした
12線区の在来線を運営するJR東海。
沿線の駅数は約400。
大都会、ビジネスの中心地にある駅、
観光に訪れるお客様で賑わう駅、通勤・通学に
地域の皆様に普段ご利用いただく駅。
駅の顔として、皆様に安全に、
快適に目的地に向かっていただくお手伝いをするのが
駅長さん。
いいものを探しに出かけたら、
こんな駅長さんに出会いました。
風光明媚な甲府盆地
身延線は昭和3年3月30日に全線開通し、平成30年3月30日で全線開通90周年を迎えました。南甲府駅は全線開通当時「富士身延鉄道株式会社」の本社ビルがあった駅で、「甲府南口駅」として開業し、現在も開業当時のままのたたずまいを残しています。甲府盆地は、南東に富士山、西は北岳・南アルプス、北は八ヶ岳、四方八方山に囲まれています。冬から春にかけては空気も澄んでいて、雪を冠った山々をスッキリ望むことができます。山好きな方にはたまらない景色です。
自然が育む特産品とソウルフード
甲府盆地では初夏から秋にかけての季節は、かんかん娘・ゴールドラッシュ等の「とうもろこし」、完熟の「トマト」、宝石のような「サクランボ」、日本一の産地の「桃」、「ぶどう」等様々の農産物や果物を楽しむことができます。また、ぶどうからできる「ワイン」や美味しい水からできる「日本酒」「ウイスキー」も山梨の特産物としてぜひ楽しんでいただきたい商品です。山梨のソウルフードとしては「ほうとう」が有名ですが、甲府市内にも10軒ほどある「吉田のうどん」も財布にやさしく、私の大好きな食べ物です。
こうふ開府500年
甲府のまちは、1519年(永正16年)武田信玄公の父武田信虎公が躑躅が崎の馳(現在の武田神社の場所)に館を移し、城下町の建設に着手したことに始まり、今年は開府500年という節目の年を迎えます。南甲府駅でも昨年から今年にかけて「こうふ開府500年」を記念したさわやかウォーキングを開催しています。 この機会にぜひ甲府盆地にお越しください。お待ちしています。
南甲府駅
塩谷 学駅長
- 南甲府で一番好きな風景はなんですか。
- 冬の甲府盆地から望む富士山・南アルプス・八ヶ岳等の山々です。
- 次に登場する駅長にお渡しするなら、(南甲府の)どんな名産をお渡ししますか。
- 中津川駅長から自然薯を贈って頂きました。味を楽しむために摩りおろしてそのままいただきましたが、自然薯特有の、器が持ち上がるほどのねっとり感と滑らかな舌触り、自然薯の香りと味が楽しめ、ご飯が進みました。とても美味しかったです。私からは、半解凍でも冷凍のままアイス感覚で食べても濃厚で美味しい、海老屋の焼きプリンケーキをお贈りしたいと思います。
※駅長は取材当時です