多孔質な生地が遠赤外線効果を発揮する
鎌倉時代に本格的な生産が始まったといわれる伊賀焼。伊賀焼が発展したのは、伊賀が良質な陶土の産地であること、薪に最適な赤松の森林が豊か豊かであったことが大きな理由です。
伊賀市周辺は約400万年前は古琵琶湖があったといわれており、植物や生物の遺骸が多く含まれる堆積層、古琵琶湖層という地層があります。伊賀焼の陶土はこの地層から産出されますが、高温で焼成すると遺骸が燃え尽きて細かい気泡ができ多孔質な生地になり、「呼吸する土」といわれるほどの粗土で遠赤外線効果が高く、優れた耐火度を有する特徴があります。
酒呑みにとって、その活躍はまさにいぶし銀
食卓に野趣を添える燻製。そのかぐわしい香りがやみつきになり、一度は自分でつくってみたいと夢みられている方も多いのではないでしょうか。ご家庭でも手軽に燻製を楽しんでいただきたい、伊賀焼の窯元長谷園が、そんな想いで美味しさと使いやすさを追求して長谷園が作り上げたのが、燻製土鍋「いぶしぎん」です。
いぶしぎんは、煙が出ない構造と、調理時間の短さが特徴です。燻製はどうしても煙が発生します。これが自家製燻製の道を進む足かせになっている方も多いと思いますが、いぶしぎんは密封された土鍋であり、さらに土鍋と蓋の間の溝に水を注ぐことでシーリング効果が生じ、煙が外に漏れない仕組みになっています。
また伊賀焼のもつ高い遠赤外線効果により、約30分という短い時間で燻製を作ることができます。土鍋なので使用後はキッチンで洗えます。
チーズ、卵、魚介といった定番はもちろん、油揚げや味噌など珍しいものまで、お酒に合わせて食材の選択は自由自在。また燻製した食材をサラダに加えて頂いても風味が豊かになってお勧めです。
お酒が好きな方だけでなく、ご家族でも一緒に食材を選び、並べて楽しんで頂ければ幸いです。
- 伊賀焼の歴史は約1300年前、奈良時代に始まり、鎌倉時代から本格的になったといわれています。今日まで伊賀焼が発展してこられたのは、伊賀が良質な陶土の産地であること、薪に最適な火力の強い赤松の森林が豊かであったことが大きな理由です。
長谷園は天保3年にこの地に築窯して以来、伊賀焼の伝統と技術を継承して参りました。伊賀焼の優れた性質は調理具に適しており、美味しい食事を作るのはもちろん、楽しく食卓を囲めるような機能を心掛けて商品を作っています。
特別な日だけでなく、日々の食卓でお客様の笑顔の一助となれればと日々精進しております。
(長谷製陶株式会社 代表取締役 長谷 優磁)
伊賀焼の特徴を活かした珍しい燻製土鍋です。屋内で燻製が楽しめるのは、土鍋本体と蓋の間に水を張るシーリング効果が煙を漏れない仕組みがあるから。あなただけの自家製燻製が楽しめます。