伊賀焼の優れた耐火度は、土にあり
鎌倉時代に本格的な生産が始まったといわれる伊賀焼。伊賀焼が発展したのは、伊賀が良質な陶土の産地であること、薪に最適な赤松の森林が豊か豊かであったことが大きな理由です。
伊賀市周辺は約400万年前は古琵琶湖があったといわれており、植物や生物の遺骸が多く含まれる堆積層、古琵琶湖層という地層があります。伊賀焼の陶土はこの地層から産出されますが、高温で焼成すると遺骸が燃え尽きて細かい気泡ができ多孔質な生地になり、「呼吸する土」といわれるほどの粗土で遠赤外線効果が高く、優れた耐火度を有する特徴があります。
かまどさんで炊いたご飯の美味しさの秘密
「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子泣いても蓋取るな」よく知られたフレーズですが、かまどで美味しいご飯を炊く際の火加減を表しています。最初は弱く、次第に強く、そしてじっくりと時間をかけて炊き上げる、これをご家庭で再現できるのが土鍋です。土鍋の素材である陶器は熱しにくく冷めにくい特徴があり、かまどで炊くご飯が自然に再現できるのです。
伊賀焼の特性を活かした「かまどさん」は、素材の粗土の持つ高い遠赤外線効果によりお米の芯まで熱を通し、また火を切ってからの蒸らし時間には、重い二重蓋と蓄熱力の高さにより圧力釜の機能を果たすことで、十分に糊化が進むと同時に、不要な水分が飛び、ふくよかなごはんに仕上がります。
また二重のふたが圧力釜の機能を果たし、吹きこぼれをしにくくしています。
白飯はもちろん、春は筍、暑い夏には新生姜、秋には栗、冬は牡蠣と、旬の食材を使った炊き込みご飯も美味しく炊けます。ぜひ今夜は一家そろって土鍋をごはんはいかがでしょうか?
三合炊きサイズですので、育ち盛りのお子様のいらっしゃるご家庭でも毎日美味しいごはんを楽しむことができます。
- 伊賀焼の歴史は約1300年前、奈良時代に始まり、鎌倉時代から本格的になったといわれています。今日まで伊賀焼が発展してこられたのは、伊賀が良質な陶土の産地であること、薪に最適な火力の強い赤松の森林が豊かであったことが大きな理由です。
長谷園は天保3年にこの地に築窯して以来、伊賀焼の伝統と技術を継承して参りました。伊賀焼の優れた性質は調理具に適しており、美味しい食事を作るのはもちろん、楽しく食卓を囲めるような機能を心掛けて商品を作っています。
特別な日だけでなく、日々の食卓でお客様の笑顔の一助となれればと日々精進しております。
(長谷製陶株式会社 代表取締役 長谷 優磁)
伊賀焼の特徴を活かした老舗窯元の炊飯土鍋です。お米の芯まで熱が通り、二重蓋が吹きこぼれを防ぎます。また肉厚成形による蓄熱力の高さがお米の旨みを引き出すほか、べとつかず冷めても美味しく食べられます。