目的地に向かう通過点に過ぎないのに、
記憶の片隅で時々かけがえのない存在感を持つ場所。
駅にはそんなところがあるような気がします。
東京、名古屋、新大阪間を結ぶ東海道新幹線、
及び名古屋・静岡地区の都市圏輸送を中心とした
12線区の在来線を運営するJR東海。
沿線の駅数は約400。
大都会、ビジネスの中心地にある駅、
観光に訪れるお客様で賑わう駅、通勤・通学に
地域の皆様に普段ご利用いただく駅。
駅の顔として皆様に安全に、
快適に目的地に向かっていただくお手伝いをするのが
駅長さん。
いいものを探しに出かけたら、
こんな駅長さんに出会いました。
当社の営業エリアでも屈指の観光都市
高山市の平成29年観光客数は462万人、外国人旅客数も宿泊ベースで51万人となり、年々増加の一途を辿っています。 今や一大観光地となった高山は、かつて幕府の直轄地として栄え、当時の文化や建造物は今でも多く残っています。 春と秋に行われる高山祭は、特に有名で、絢爛豪華な屋台は動く陽明門と言われるほど素晴らしく日本三大美祭の一つに数えられるほか、平成28年にはユネスコ無形文化遺産に登録をされました。
歴史に根付く工芸
律令制下では租庸調の代わりに多くの匠が徴用され、平城京、東大寺、平安宮などの造営に貢献し、名工が輩出され飛騨の匠と呼ばれるようになりました。 その技は、高山祭の屋台をはじめ、国分寺三重の塔や陣屋など名だたる建築物を築いてきました。 そしてまた、先人たちが磨いた技法は、町人の住む町屋建築は勿論のこと、家具や一位一刀彫、陶芸、飛騨春慶塗など、飛騨の文化に色濃く継承されてきました。 高山の冬の風物詩、24日市は、近在農家でも匠の技は生かされ、農閑期に作った、有道しゃくし、宮笠、しょうけ(ざる)などの民芸品は、もはや芸術的域に達しています。
こだわりの食文化
匠と言えば食にも拘り、飛騨牛に中華そば、朴葉味噌に赤かぶ漬やみたらし団子など、美味しいものが沢山あります。 良いあてはお酒も欲するところ、市内には6つの造り酒屋があり、1月から3月にかけて酒蔵を公開しています。 飛騨の匠が丹精込めて作った、風味まろやかな美酒を味わいに是非高山へお越しください。
高山駅
畑中 徹駅長
- 高山で一番好きな風景はなんですか。
- 快晴の日、まだ寒さの残る早春の山々です。空の青、山の残雪と緑、桜、そして高山祭りの五彩絢爛な屋台とのコントラストは見事です。
- 次に登場する駅長に贈り物をするなら、(高山の)どんな名産品を選びますか。
- 飯田駅長から頂いた市田柿を加工したスイーツは大変美味しかったです。また、飯田駅にお伺いさせて頂きます。お酒が好きな方でしたら飛騨の地酒でしょうね。私も毎日晩酌しています。お酒が苦手な方には、山椒などの調味料がおすすめですね。何にでも合う風味豊かな名品です。
※駅長は取材当時です