イルクルソーレが誕生するまで
ジェラートの名店「イルクルソーレ」は、甲府のイタリア料理の名店「チリンドロ」で評判であったデザートをきっかけに誕生しました。
まずは、そこまでの誕生秘話をお話ししたいと思います。
夢を追いかけた二人
大学進学で共に山梨から上京し、卒業後は会社員として勤めていた前田社長と、シェフを目指して修業をしていた福田シェフ、
当時25歳であった2人は飲みながら故郷のこと、そして夢について語り合います。
故郷を離れ、その魅力を再確認し、その素晴らしさを再発信することに携わりたい前田社長、修業した料理の腕を独立して試したい福田シェフ。
この夜、後に甲府市のグルメ達で賑わう名店「イル・チェーロ」が誕生しました。
開業当初は、若い経営者というだけで、きちんと評価してもらえず、色々悔しい思いをしたそうです。
ただ、山梨の魅力を発信したいという純粋な思い、魅力的な素材から生まれる自信あふれる料理が、
お客様に伝わるまで、そう時間はかかりませんでした。
やがて小さなお店は簡単には予約の取れない名店へと成長します。
二人の思いが伝わる。
イル・チェーロの開業から4年程経ったある日、甲府市街活性化プロジェクトの一環で、新店の出店依頼が来ます。
二人の思いは色々な形で伝わっており、双方のコンセプトが一致したことから、二人は出店を決め、店名を「チリンドロ」と名付けました。
チリンドロとはシルクハットという意味です。
太宰治の「新樹の言葉」にある「よく人は、甲府を、『擂鉢の底』と評しているが当たっていない。
甲府は、もっとハイカラである。
シルクハットを倒(さか)さまにして、その帽子の底に、小さい小さい旗を立てた、それが甲府だと思えば、間違いない。
きれいに文化の、しみとおっているまちである」という一節に由来します。
今一度、活気ある街に蘇らせる一助になればという思いからです。
イルクルソーレ誕生
チリンドロが軌道に乗ったころ、二人は「違った形で山梨の魅力をも
っと多くの人に向けて、全国に発信できないか」と考えます。
山梨には様々な美味しいフルーツがあること、また、チリンドロでデザー
トのジェラートが評判であったことから、このジェラートをもっと突き詰
めて美味しいものを作ろうと、ジェラート専門店「イルクルソーレ」を
作る事を決めました。
イルクルソーレとは「伝達者」という意味。
山梨の魅力あふれる食材を伝達したいという思いからです。
こだわりのジェラート
二人は、イルクルソーレにしか作ることができないジェラートとは何かを考えました。
答えは、素晴らしい山梨の素材の味や香りを徹底的に表現することへのこだわり。
そのため、白桃や葡萄、苺などのフルーツソルベ系フレーバーには、農家から直接仕入れた果物を加熱処理せずに「生」のままたっぷり使い、ジェラートにすることで、熟れた果実をそのまま食べているような風味豊かなジェラートに仕上げています。
また、ミルク、バニラなどのミルク系フレーバーには八ヶ岳の麓にある牧場から、
朝搾ったばかりの乳を加熱処理せずに「生乳」のまま使用して作る為、
口に広がる濃厚なミルク感を楽しめるジェラートとなります。
鮮度にこだわっている為、社長自らが毎朝牧場や農家から仕入れ、
キッチンに届けた後、冷蔵庫に入れることなくそのまま調理に入ります。
桃などの、酸化して変色しやすいフルーツもイルクルソーレのスタッフの手にかかれば、瞬く間にジェラートに変わります。
この手際よい作業を確立するまで様々な苦労があったそうです。
数々のジェラートを食べてきた「いいもの探訪」バイヤー陣も、一口含んだ時に、その食感に驚き、
そして鼻から抜けていく果実の香りに感動しきりでした。
普段使いはもちろんですが、贈り物にすると老若男女問わず、きっと喜んでいただける逸品です。
- 地元山梨の豊かな自然が育む、素晴らしい食材を「生」を感じるジェラートにしました。素材が持つ本来の美味しさを最大限引き出すため、牛乳やフルーツは私自ら毎朝仕入れに奔走しています。熟れた果実をそのまま食べているかのような風味豊かなジェラート、口に広がる濃厚なミルク感を楽しめるジェラート、イル・クルソーレが自信を持ってお届けする山梨の魅力をお楽しみください。
甲府駅から徒歩10分の店舗では常時約12種類のジェラートをお楽しみ頂けます。甲府へお立ち寄りの際には、是非足をお運びください。
(La mente 代表 前田剛志)
熟れた果実をそのまま食べているかの様な風味豊かなフルーツソルベ系と、口に広がる濃厚なミルク感を楽しめるミルク系フレーバーの詰合せ。いずれも農家や八ヶ岳の麓にある牧場から直接仕入れた新鮮素材で作ります。