山田錦のお父さん、珍しい酒米で仕込む ロマンを感じる純米大吟醸
「臥龍梅」のブランドで知られる三和酒造は、静岡県清水区に所在する酒蔵。その名のとおり水のきれいな土地として知られていた清水の地は、駿河湾に面した天然の良港でもあり、世界各地とつながる貿易港としても栄えてきました。
この「臥龍梅 純米大吟醸 短稈渡船」は幻ともいわれる酒米「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」で仕込んだ純米大吟醸です。
酒米として知らぬ人のいない山田錦は、短稈渡船を父親に、山田穂を母親に交配して生まれた品種。「短稈渡船」で仕込んだお酒は「山田錦」を上回るふくよかな香りとキレの良さが特徴。
三和酒造では、滋賀県の農家の古老を通じてこの短稈渡船に出会い、山田錦の父親というストーリーと、限られたエリアで育てられているからこそ確保できる安定した品質に魅力を感じ、仕込んでいます。
全国でも希少な短稈渡船で仕込んだ純米大吟醸をぜひ一度お楽しみください。
夢枕に現れた稲荷大明神に導かれた 臥龍梅の仕込み
臥龍梅の歴史は、今から三百数十年前に遡り、初代の夢枕に現れた稲荷大明神に導かれて得られた清泉で仕込んだのがそのはじまりと伝えられています。以来、現在に至るまで、静岡、清水の地で伝統を守りつつ、時代の変化にも対応しながら酒造が続けられています。
(臥龍梅 純米大吟醸 短稈渡船)
アルコール分:16度以上17度未満
原料米:滋賀県産短稈渡船100%
精米歩合:50%
日本酒度:+4
酸度:1.2
- 三和酒造の発祥は貞享3年(1686年)に遡ります。初代市兵衛が酒造用の良水を授けたまえと祈願したところ、市兵衛の夢に鶯と化した稲荷大明神が現れ、満月の夜に市兵衛を導いて浅間山麓の梅の枝に止まり、その地を掘ってみると清泉を得られて、酒造業をはじめたと伝えられています。
それ以来、昭和になって旧清水市内の酒蔵2社とともに三和酒造を設立。初代市兵衛から数えて私で16代目、新発売した特定名称酒に特化した「臥龍梅」を通じて静岡の酒を多くの方に楽しんでいただきたいと思っております。
(三和酒造株式会社 代表取締役社長 鈴木克昌)
静岡、三和酒造の「臥龍梅 純米大吟醸 短稈渡船」。山田錦の父親にあたる品種「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」、で仕込んだ、全国でも珍しい純米大吟醸。ふくよかな香りとキレの良さが印象的。