三大天然繊維が揃う地
滋賀県は国内最大の湖「琵琶湖」が生み出す湿潤な環境により、国内でも珍しい「綿」「麻」「絹」という三大天然繊維が揃う産地であるうえ、最終製品を仕上げる高い技術力も培われております。株式会社清原は、中山道の宿場町として賑わい、現在も京阪神の交通の要衝として商売やものづくりが盛んな守山市にて昭和43年に創業し、ふくさや念珠袋をはじめとしたこだわりの和雑貨を作り続けております。
ふくさを通して日本の文化を伝えたい
ふくさ(袱紗)は、新鮮なものや、気が満ちているものを贈る際、ホコリをよけるためだけではなく、気を保つために掛けられた「掛けふくさ」が発祥と言われており、お祝いやお悔やみの際、金品をそのまま届けるのではなく、このふくさに包むことで、贈る相手への思いを伝えることができます。創業から約半世紀続く「ふくさ」メーカーである清原のこだわりは「Made in Shiga」。それは日本人のやさしさ、思いやり、きめ細やかな心遣いから生まれた美しい日本文化のカタチ。数々の秀でた素材と高度な縫製技術、一貫した自社生産でとことん品質にこだわり、ひとつひとつ、心を込めてつくられた商品を是非ご覧ください。 名物裂写金封ふくさは、その伝統のある文様を現代風にアレンジしたもので、東洋的な気品と日本独特の格調を再現しています。
- ふくさは、冠婚葬祭時の金品のやりとりをそのまま見せるのではなく、それに包むことで相手の気持ちやその場の状況をおもんばかる、日本人独特の気遣いの心を表します。そしてその柔らかく包む様を、ふくさの語源でもある「ふくさめる」とも表現します。そしてふくさを持つことにより、その人の品位やステータスを高めていくこともできる「心に寄り添う」日本人にはなくてなならないものだと考えます。
私たちは国内随一の「ふくさ」メーカーとして、ひとつずつ丁寧に心を込めて作っております。時代を超えた専門性の高い技術と現代の贈るかたちで、ふくさの文化を次世代へ伝えます。
(株式会社 清原 清原大晶)
主に茶の湯と関連の深い「名物裂」の写しを、よりスマートに使っていただけるよう二つ折りにした金封ふくさです。