琵琶湖に通じる気候風土豊かな宿場町
しろ平老舗は、慶応元年(1865年)に中山道66番の宿場町(日本橋を含む)である愛知川で創業しました。愛知川は、琵琶湖に通じる伏流水、良質な土地が育ててくれる四季折々の特産物に恵まれ、菓子文化を育むには適した地域です。
創業当時は、中山道を行きかう商人・旅人の休息の場として、主に「本発酵の甘酒饅頭」を提供し、旅の疲れを癒していただきました。現在でも伝統的な和菓子に加え、代表作となった「きんかん大福」をお楽しみいただいております。
全国和菓子協会主催の「選・和菓子食」(優秀和菓子職人)滋賀県第一号として認定された五代目の技をお楽しみください。
贈り、贈られた人が、その場で開け、笑顔になる御菓子をつくりたい
「季節や日々の生活の節目と共に和菓子がある時代ではなくなった」という危機感から、伝統の和菓子に磨きをかけると共に、新しい和菓子の開発にも熱心であった五代目。
「贈った人がその場で包みを開けて、贈った人と一緒に食べ、二人が笑顔になるような御菓子を作りたい」との思いから、試行錯誤の末出来上がったのが、「きんかん大福」です。
求肥餅は滋賀県産の最高級もち米、滋賀羽二重を使用し、きんかんの甘露煮が甘さ控えめの白餡に包まれています。甘味、苦み、酸味が絶妙にマッチし、後味もさっぱりしており、半分ぱくっと食べると蜜がはじけます。季節に応じて、餡の甘さや、もち生地のこね具合などを変えており、この帳面にはかけない微妙な熟練の職人技がおいしさの秘訣です。
- 地産池消をモットーに、原材料選びにこだわり、製法を受け継ぎ、新しいことにチャレンジし、菓子職人の誇りと心を込め、丁寧に御菓子をお造りさせていただいております。
しろ平の御菓子は、ひとつひとつが手造りで、その人の心をとらえ、ふるさと近江のよもやま話のきっかけを作ってくれる。だから日々近江路の銘菓を造ることに生きがいを感じて、一生懸命美味しい御菓子、本物の御菓子を作り続けてまいりたいと存じます。
お近くにお越しの節は是非お立ち寄りくださいませ。心よりお待ち申し上げております。
(しろ平老舗 五代目店主 岩佐昇)
求肥餅は滋賀県産の最高級もち米、滋賀羽二重を使用し、金柑の甘露煮が甘さ控えめの白餡に包まれています。甘味、苦み、酸味が絶妙にマッチし、後味もさっぱりしており、半分ぱくっと食べると蜜がはじけます。