おいしい菓子が生まれる風土
滋賀県彦根市は徳川家譜代大名として有名な井伊家が築城した彦根城を中心とした城下町で、第二次世界大戦時に大規模な空襲を受けなかったことから、国宝である天守閣を中心に落ち着いた街並みが残っています。
五街道整備や参勤交代の施策により、中山道の宿場町であった彦根は、人が集まるところとなり、京都や江戸の食文化の影響を受けた上質な和菓子が生まれる風土があったようです。
菓心おおすがは、その彦根で昭和28年(1953年)に創業し60年余、素材の味を大切にし、彦根に因んだお菓子作りに取り組んでいます。代表銘菓「三十五万石」をはじめ、三代目夫婦で考案するお菓子が人気の名店です。
代表銘菓と店舗の人気商品の詰合せ
井伊家彦根藩の石高を名に冠した菓心おおすがの看板商品「三十五万石」に、人気の「和三盆くるみ」、「黒豆甘納豆」を加えた詰合せです。
彦根銘菓「三十五万石」は、米俵をイメージした最中に、厳選した良質の小豆を風味豊かにじっくりと炊き上げたつぶ餡と、近江米のやわらかい求肥餅を、米俵の形をした最中で重ねています。しっとりとした舌触りとさらりとした甘さが魅力の逸品です。お茶菓子としてはもちろん、冬の季節は「三十五万石」ぜんざいでお楽しみいただけます。「三十五万石」をひとつお椀に入れ、熱湯を静かに注いでよくかき混ぜてください。あっという間にこころ和むぜんざいのできあがりです。
「和三盆くるみ」は、熟練の菓子職人が大粒のくるみを醤油と和三盆でキャラメリゼした逸品です。カリッとした歯ごたえと、甘さとほろ苦さのバランスが絶妙。
「黒豆甘納豆」は、大粒の滋賀県産丹波黒種の黒豆を使用しています。黒豆本来の味を大切にほんのりとした甘さに炊き上げ、程よく乾燥しています。「和三盆くるみ」「黒豆甘納豆」共に、番茶や焙じ茶はもちろん、珈琲にもよくあうおいしさです。
- 米俵のかたちの最中に餅を入れ、『三十五万石』と命名。彦根藩主であった井伊家三十五万石の彦根城にちなんだそのネーミングで、地元彦根で愛される菓心おおすがのロングセラーです。「材料はええもんつかわなあかん」というのが先代の口癖でした。厳選した材料を使うこと。これは私どものお菓子作りの原点です。時代の流れを静かに受けとめ、先代の思いを私たちもまた次世代へ伝えていきます。
(菓心おおすが 三代目当主 大菅良治)
井伊家彦根藩の石高を名に冠した菓心おおすがの看板商品「三十五万石」に、人気の「和三盆くるみ」、「黒豆甘納豆」を加えた詰合せです。気心しれたお友達とのひとときや、お遣い物にもおすすめです。