古来より伝わる滋賀の郷土料理 老舗ならではの味で楽しみたい
今も変わらぬ滋賀県の名産品である鮒ずし。千数百年前から伝わる発酵食品で、貴重なタンパク源である鮒を貯蔵するための保存食として人々に愛されてきました。滋賀県では鮒ずしとして最も知られているフナをはじめとして、オイカワ、ウグイ、モロコ、アユなど、なれずしに漬ける伝統があり、「湖魚のなれずし」は滋賀の食文化財の一つとして、滋賀県指定無形民俗文化財にも認定されています。
江戸時代には膳所藩お抱えだった歴史を持つ料亭の分店として、明治2年に創業した阪本屋では、創業以来約150年、家伝の製法で手間と時間をかけて漬け込んだ鮒ずしを提供してきました。また淡水魚の宝庫である、琵琶湖の幸の数々を美味しい佃煮にしていることでも知られています。
明治時代以来、内国勧業博覧会や水産博覧会などで数々の受賞歴があり、近年では平成15年に日本農林祭において、農林水産大臣賞受賞者の中でも優れたものに贈られる会長賞を受賞している阪本屋。伝統の製法を守り、品質の良い味を提供し続けてきた名店の味わいで、滋賀の郷土料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
家伝の製法を守り、手間と時間を惜しまない阪本屋の味
この「琵琶湖産天然ニゴロ鮒 鮒ずし 大」は、たっぷりサイズですので例えば仲良しのメンバーが大人数で日本酒を持ち寄って飲み比べるときなどの酒の肴にもぴったりです。
阪本屋の鮒ずしは、琵琶湖産の天然ニゴロ鮒と地元の近江米のみを使用しており、味を左右する本漬けの漬け込みは店主のみが行うなど、創業以来の家伝の製法を守り、手間と時間をかけ癖の無い味に仕上げています。
乳酸菌を主とした種々の発酵を経て熟成された独特の酸味と辛味は、濃厚で芳醇な奥深い味わいです。そのまま食べるのはもちろん、お茶漬けにして食べたりと、様々な食べ方でその香りと食感を楽しむことができます。
先人の知恵の賜物であり、今日まで変わらない伝統の味は、一度口にすれば、やみつきになること間違いないでしょう。先人や自然の恵みに感謝しつつ、様々な世代の方とともに郷土を想いながら、鮒ずしを存分に味わってみてはいかがでしょうか。
- 滋賀県大津市、琵琶湖畔のほど近く、東海道と北国街道の合流する札の辻に店を構える阪本屋は、江戸時代に膳所藩お抱えの御用料亭で、川魚と鮒ずしを提供していた本家阪本屋の分店として、明治2年に創業しました。
古来より近畿の水瓶であった琵琶湖。そして、古来より近畿の米どころである滋賀。阪本屋の鮒ずしは、この2つの恩恵に感謝しつつ、創業以来約150年にわたり、伝統の味を家伝の製法で守り続けています。そして、いつの時代にもお客様に愛される郷土の味をこれからも造り続けて参ります。
本家阪本屋は、琵琶湖の湖面に面した楼閣を構え、「映波楼」と呼ばれ、シーボルトの旅日記にも登場していましたが、現在の阪本屋店舗も国の有形登録文化財に指定されています。ぜひ琵琶湖にお越しになった際には、当店にもお立ち寄りください。
「お客様の心にいつまでも残るような郷土の味をお届けしたい」。この想いを胸に、これからも努力して参ります。
(株式会社阪本屋 代表取締役社長 内田健一郎)
明治2年創業の老舗が仕込む琵琶湖産天然ニゴロ鮒と近江米を伝統の製法で漬けこんだ、郷土料理鮒ずし。乳酸菌豊富な発酵食品ならではの癖になる味わいをスライスやお茶漬けなど様々な食べ方でお楽しみください。