

代々受け継ぐ土地の味、手延べの技
三輪そうめんは、今から1200有余年前、大神神社の大神主であった大神朝臣狭井久佐の次男が、三輪の里の地が小麦栽培に適していることを知り、その種をまかせて麺を作らせたのが始まりといわれています。以来、三輪の地はそうめん発祥の地とされ、その味と技は連綿と受け継がれてきました。
嘉永三(1850)年、この三輪の地のそうめんを全国に広めようと、初代・池田利平が手延べの技術を研究・発展させ、麺を製造し始めたのが「池利」のおこりです。
そうめんの手延べ作業は、まさに自然に寄り添い、自然とたたかうプロセス。麺の一筋ひとすじは、手間をかけ熟成を重ねる生きものそのものです。小麦粉と塩水をこね合わせる、最初の段階の塩加減が最良のそうめんを作る要。“おもし”と呼ばれる熟練のそうめん師が、気温と湿度を肌で察知し、経験により培われた勘で加減を決めています。卓越したそうめん師にかかると、1kgの小麦粉が2kmもの長さにまで細く延ばされるのだとか。池利の誇る職人技が、繊細かつコシのある一級品のそうめんに生きているのです。

食卓に花が咲く五色のそうめん
三輪の地の清らかな水、柔らかな日差し、澄んだ冷たい空気。風土の恵みと代々受け継ぐ手延べの技が、麺の一筋ひとすじに生きています。細いながらもしっかりとした歯ごたえとコシがあり、なめらかなのど越し、かすかな塩味とともに香る小麦の豊かな風味が楽しめます。
若々しく瑞々しい「かぼす」、甘く優しい「紫芋」、美しい花を咲かせる「梅」、大人の味わい「しそ」、清楚なイメージを持つ「白」。優しく鮮やかで、強かな女性をイメージした五つの味わいを、ナデシコのたおやかな花姿にちなんで、細く繊細な麺線と色味で表現しました。特別なパーティーに、ちょっとした手土産に、女子会に、会話の花を咲かせる逸品です。
- そうめんのふる里、大和・三輪山の麓の地で、弊社は代々伝わる手延べの技を受け継ぎ160有余年、そうめん一筋に研鑽を重ね、技を磨いてまいりました。
今日の成熟社会において、生活意識はますます多様に変化を遂げております。弊社では、伝統の手延べの技を強みに持ちながら、次世代の感性で細分化する食のニーズ、ライフスタイルに応え、独自の麺文化を提案していきたいと考えております。
かたくなに守り続けるだけが伝統ではありません。常に新しさを求めることも、伝統のひとつであるとの思いのもと、伝統を受け継ぎつつ、明日の麺文化を見つめ、次世代に伝えてまいりたいと存じます。
(池利 代表取締役社長 池田利一)
優しく鮮やかな女性をイメージした五つの味わいを、ナデシコのたおやかな花姿にちなんで、細く繊細な麺線と色味で表現しました。特別なパーティーに、ちょっとした手土産に、女子会に、会話の花を咲かせる逸品です。