手間ひまをかけて造られる吉野葛
雄大な大和連山に抱かれた吉野の地。この恵み多き山々で採集された葛藤の根から作られるのが、特産の「吉野葛」です。藤葛の根を掘り起こしてつぶし、清らかな冷たい水寒ざらしして天日で乾燥させる。食べられるようになるまで、およそ2ヵ月の時間を要し、たくさんの人の手と熟練の技を経て造られる葛粉は、雪肌のように白くなめらか。10kgの葛根から1kgほどしか採れない、上質な天然の滋味です。
大峰山に登る修験者の宿場町であった吉野・下市で、明治15年に和菓子屋の暖簾を掲げた吉田屋は、今日まで、この吉野葛の風味を生かしたさまざまな葛菓子を創り出してきました。
葛は料理の主役ではないけれど、美味しさを引き立ててくれる大切な役割を果たします。吉田屋は、そんな葛のような、素材の持ち味を引き出す菓子づくりを信条としています。
身体が芯からあたたまる、とろりと優しいくずゆ
昔からなじみが深く、吉田屋の原点にある本葛。この天然の滋味の力強さとやさしい味わいを、若い世代に気軽に実感してほしい。「ゆるり」は、そんな思いから生まれたナチュラルな和スイーツのブランドです。
てんさい糖の本くずゆは、身体を温めてくれる奈良の本葛に、国産のフルーツや奈良の野菜、てんさい糖を使って、自然な味わいの本くずゆに仕上げました。果実味あるフレッシュな風味のりんごれもん、地元のなじみ深いお茶の味わいを大切にした大和茶など、こだわりのフレーバーはどれも、口にする人への温かい思いから構想されています。
葛とてんさい糖、果物や野菜の粉末以外は何も入っていません。小腹がすいたときやおやすみ前のリラックスタイムに。お子さまと一緒に楽しむにもぴったりの、ほっと心がゆるむスイーツです。
- 私たちのふる里、吉野の重なり合う山々は、心の豊かさ、包まれるような温かさを与えてくれます。
吉田屋は、明治15年の創業以来、130年以上にわたり葛を使ったお菓子を作り続けております。昔から受け継がれてきた葛の持つ力強さ、美味しさ、優しさを若い世代の方々にもっと気軽に実感してほしいとの願いから、平成26年、奈良の本葛をはじめとする植物性素材を生かした新ブランド「ゆるり」が誕生しました。
アレルギーを持つ子供たちでも食べられるように、卵、牛乳、バターなどの動物性のものや添加物は極力使用せず、体を温めてくれる本葛や甜菜糖、地元の農家や国産のフルーツ・野菜などシンプルな素材にこだわった「体にやさしいほっとする葛菓子」。
次の世代に繋がるように、これからも作り続けていきたいと思います。
(株式会社吉田屋 吉田やよい)
身体を温めてくれる奈良の本葛に、国産のフルーツや奈良の野菜、てんさい糖を使って、自然な味わいの本くずゆができました。小腹がすいたときやおやすみ前のリラックスタイムに。お子さまと一緒に楽しむにも最適。