華やかな吟醸香とコクのある味わい。長野モデル認定の純米吟醸
長野県木曽エリアに位置する藪原。鳥居峠の麓、木曽川源流にあり、中山道の中でもとりわけ山間の難所が続く木曽路の街道沿いにある宿場町のひとつで、木曽路の中で一番の賑わいを見せたとも伝えられています。
この地で1650年に創業した湯川酒造店は、標高1,000mという気候風土を生かしながら、木曽川源流の良質な水を使い、「木曽路」ブランドを中心に木曽の食文化に寄添う、地酒ならではの深いコクと味わい豊かな酒を醸し続けています。
「木曽路 純米吟醸」は、豊かな大地に育まれた長野県産の契約栽培美山錦で醸しています。口に含むと感じるふっくらとした吟醸香と、ほのかな酸味に支えられる味わいは呑み応えもしっかり感じられ、しかしながら余韻は軽快に抜ける、表情豊かなお酒です。
原料米生産地、採水地、醸造地すべてが長野県で、長野県を事務局とする長野県原産地呼称管理委員会より長野モデルの認定を受けています。
爽やかな酸味と旨みの三割麹純米酒
「三割麹純米酒」は、先代杜氏たちが残した醸造記録を参考にして造られたお酒です。「一に麹(こうじ)、二に?(もと、酒母)、三に造り」とも言われ、酒造りで大切な役割を果たす「米こうじ」。湯川酒造店での一般的な米こうじの使用割合20%に対し、「三割麹純米酒」では30%と、米こうじをふんだんに使用してお米の旨みをさらに引き出しています。
果実のような爽やかな酸味と旨みをまとう重厚感ある味わいのバランスと個性光る絶妙な飲み応えの純米酒に仕上がっています。
こちらも長野県原産地呼称管理委員会より長野モデルの認定を受けています。
- 「木曽路はすべて山の中である」と島崎藤村が書いた様に、標高があり谷深い木曽は米作りが決して盛んではありません。そこで、湯川酒造店では長野県を中心に、より酒米の栽培に適した産地で育てられる最高の酒米に出会うべく、素晴らしい農家さんとの佳きご縁を大切に、酒米の栽培をお願いしております。
酒造りとは蒸米や麹つくり、発酵管理〜しぼりまでの醸造工程だけでなく、しぼった後の火入れ殺菌や貯蔵管理、出荷管理まですべてであり、そのすべてが酒質やブランド形成に大きな影響を与えると考えています。
湯川酒造店では社員一丸となり、「造る人も売る人も飲む人も、皆が幸せになる酒を醸したい」と言う想いの下、お客様の記憶に残る時間を日本酒で創造すべく、すべての工程作業に於いて丁寧な酒造りを心掛けています。
(株式会社湯川酒造店 代表取締役社長 湯川尚子)
清酒木曽路の中でも香り豊かな正統派純米吟醸と、一番の個性派三割麹純米酒をセットにしました。いずれも長野モデル認定酒です。