発酵食品をつくる好適地
アトリエ・ド・フロマージュは1982年創業以来、原料と製法にこだわり、最高品質の乳製品を製造している信州の手づくりチーズ工房です。日本で初めて「生チーズ」の製造を始め、現在では本場フランスで学んだ技術をベースに、独自の製法で個性的なチーズ作りを実践しています。原料の生乳はフロマージュ牧場のジャージー種と近隣牧場のホルスタイン種をブレンド。チーズの種類ごとに割合を変え、調整しています。
また、工房のある信州・東御市は「日本のブルゴーニュ」と言われるほどチーズの本場・フランスに似た風土を持っている日本でも有数の小雨地帯で南斜面の丘陵地帯です。標高は900mほどで発酵食品を作るには最適の地と言われています。
地元の紅玉りんごと自家製カマンベールのマリアージュ
信州の紅玉りんごと自家製カマンベールでアップルパイを焼きました。パイの中にはカマンベールがたっぷり入っています。紅玉りんごととても相性の良いカマンベールがパイ全体に溶け込み、大変芳醇な味わいです。酸味のある紅玉の皮をむき、芯を取り、皮も色添えのために一緒にコンポートします。このひと手間が、出来上がりのきれいで品のある色を生みます。手造りの生地にアーモンドプードルを敷き詰めその上に自家製カマンベール、コンポートした紅玉りんごをたくさん載せて出来上がります。毎朝注文にあわせて焼き上げ、冷凍は一切しないで冷ましてからすぐに包装して発送しております。温めて食べたり、ワインと一緒に食べたりと、楽しみ方も色々です。今まで知らなかった新しいアップルパイに出会えること間違いなしです。
チーズについて
アトリエ・ド・フロマージュのチーズは現在20種類ほどあります。製品第一号の「生チーズ」をはじめ、航空会社のファーストクラスで使われた「カマンベール」、モンドセレクション金賞を受賞した「カマンブルー」、ジャパンチーズアワード2014グランプリ、2015年にフランスのトゥールで開催された国際ナチュラルチーズコンテスト『モンディアル・デュ・フロマージュ』で最高賞であるスーパーゴールドを受賞した「ブルーチーズ」、2013年にリニューアルオープンした軽井沢熟成所で熟成させている「軽井沢熟成チーズ」などフレッシュチーズから白カビタイプ・青カビタイプ、ウォッシュタイプやシェーブルタイプ、セミハードまで幅広く製造しています。
これらはフランスでのチーズ留学で学んだ技術をベースに、この東御市にあった独自の製法で個性的なチーズ作りを実践しています。また、年に一回フランスから講師の方を招いて、技術向上のためスタッフの研修も行っています。
- アトリエ・ド・フロマージュは千曲川を見下ろす河岸段丘に工房を構え、1982年から本格的にチーズの製造を始めました。
「ナチュラルチーズ」を作ってみたいと考え夫婦でフランスに渡り、チーズや乳製品について学びました。そこではチーズの作り方だけではなく、チーズの奥深さ、食事を楽しむ文化を体感しました。これからもチーズを作るだけではなく、それを文化にまで高めようとする取り組みを進めていきたいと考えております。
そして今ある自然を活かしながら地域の方々との繋がりを大切にし、夢のある商品作りに精進して参りたいと思います。
(アトリエ・ド・フロマージュ 名誉会長 松岡茂夫)
信州の紅玉りんごと自家製カマンベールでアップルパイを焼きました。パイの中にはカマンベールがたっぷり入っています。紅玉りんごととても相性の良いカマンベールがパイ全体に溶け込み、大変芳醇な味わいです。