泰阜村と柚子の出会い
南信州に位置する下伊那郡泰阜(やすおか)村は、天竜川の河畔から山麓まで標高差が約450mもあることから、常緑樹と落葉樹が織り交ざった雄大な景色が印象的で、村花であるカタクリをはじめとした多様な草花も楽しむことができる豊かな地域です。
この泰阜村と柚子との出会いは、昭和40年頃に当時の泰阜南農協の理事長が域内の約80件の農家に柚子の苗を配布し、「柚子を栽培できる北限だから、鮮やかな黄色に色づく良いものが採れる」と栽培を推奨したことから始まりました。柚子は実がなるまで非常に時間のかかる果樹と言われていますが、約半世紀の時を経て、泰阜村のあちこちで柚子をみかけるまでになりました。
株式会社ゆず姫は、農村女性ネットワーク泰阜支部の会長を務めていた中島さんが作った会社で、農家の女性が集まって勉強会をしていたのが始まりです。農業改良普及センターの熱心な普及員さんに、柚子に関する勉強会を何度も開催してもらい、柚子を使った料理を研究し始めました。そこから4年の試行錯誤を重ね、「柚子姫チョコレート」が生まれたのです。
泰阜村の柚子とベルギー産チョコレートのマリアージュ
信州泰阜村で採れた柚子の皮を、ベルギー産の上質なチョコレートでひとつひとつ丁寧にコーティングした、濃厚なチョコレートの風味と柚子の豊かな香りや食感が溶け合う逸品です。
柚子を砂糖で煮て熟成させたシンプルな「柚子ピール」は、4年間の試行錯誤を重ね、やわらかな歯ごたえと風味が残る仕上がりに行き着きました。特有の香りとほろ苦さを残しながらも食べやすい、さっぱりとした甘さになった柚子。チョコレートの濃厚なコクと溶け合うことで素材の魅力がさらに引き立ち、ひと口ごとにリッチで華やかな味わいが広がります。
ほろ苦いビターチョコレートでコーティングしたものと、ミルクチョコレートにココアパウダーを纏わせて優しい舌触りに仕上げた2種類をお楽しみいただけます。村の皆さんが数あるチョコレートの中から選んだ、泰阜村の柚子と相性抜群の組合せです。
お茶請けにはもちろん、ワインなどのアルコール類との相性も抜群。甘いものが苦手な方にもおすすめしたい、大人の柚子チョコレートです。
- 「泰阜村の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」という泰阜村女性部会の思いを、長い年月をかけて納得のいく形にしました。
県内はもちろん、県外からも年々リピーターが増え、この商品をきっかけに村を訪れてくださった方もいらっしゃいます。毎年11月になると、村じゅうが柚子の香りに包まれます。寒い信州だからこそ、紅葉と同じように、柚子の実も鮮やかな黄色に色づくのです。
ゆず姫のチョコレートで晩秋の村の空気を感じていただき、私たちが愛する泰阜村へもぜひお越しください。
(株式会社 ゆず姫 代表 中島スギ子)
信州泰阜村で採れた柚子の皮を冷凍で熟成し、ベルギー産の上質なチョコレートで丁寧にコーティングしました。濃厚なチョコレートの風味と柚子の豊かな香りや食感が溶け合います。お酒にもあう逸品。