

南信州飯田で育まれたお菓子文化
飯田市は、長野県内の市の中で最も南に位置しており、東に南アルプス、西に中央アルプスを望み、
諏訪湖に源を発する天竜川が谷あいを流れる南信州伊那谷にあります。
農作物の北限と南限が重なり合う地域で標高差も大きく、昼と夜の温度差があり、天竜川河岸段丘の肥沃な土壌にも恵まれ、
りんご、栗、柿等の栽培に適した自然条件が揃っています。
江戸時代には飯田藩の城下町として、また三州街道(塩や海産物を内陸に運ぶ塩の道)の宿場町としても栄え、
現在でも当時の面影を残した町並みを見ることができます。

この飯田では、朝目が覚めると朝茶を飲み、午前と午後にお茶の時間、さらには三度の食事の際にもお茶を飲むといわれるほど、
お茶好きが多い地域とされています。そのお茶好きの気風が、お茶と切っても切り離せないお菓子の文化を育み、
伊那谷の一帯は全国でも有数の和菓子生産地として発展したのです。
戸田屋の歴史は、江戸初期の寛永5年(1628年)に、職人戸田屋善次郎が伊勢の国より移り住んだことに始まります。
以来、380年余19代にわたり戸田屋の暖簾を継承しています。戸田屋は、飯田の四季折々の旬、安心な食材にこだわり、
お菓子に使う素材を自社農園で栽培。素材そのものを慈しみ、その旨みを生かしたお菓子作りに励んでいます。

原材料は市田柿のみ
冷たくて美味しい夏のスイーツ
「市田柿」とは地域ブランドにも認定されている南信州の特産品です。もともと渋柿である市田柿。フレッシュなまま渋みを抜くべく試行錯誤を何年も重ね、ようやく完成したのが「橙柿」。市田柿を生柿のまま冷凍し独自の製法で渋を抜き、砂糖や保存料、着色料などは一切使わずに、冷たくて美味しいデザートに仕上げました。見た目にも涼しい市田柿100%のスイーツです。
生柿のまま冷凍しているため、柿の香りと甘みはそのままに、溶かすとまるで熟柿のように柔らかく、みずみずしい食感となり、半解凍の状態ではシャーベット感覚でお召し上がりいただけます。

下に敷かれたソースも100%市田柿を使用しています。
熟柿のように、柔らかくジューシーな食感を楽しみたい方は、室温で30〜60分程度解凍してから、シャーベットのようなシャリシャリの食感をお好みの方は半解凍の状態でお召し上がりください。
ご自宅用に、またお客様へのおもてなしや大切な方へのギフトにもおすすめです。暑い夏にひんやりおいしい橙柿を、南信州の自然に思いを馳せながらお楽しみください。
つくり手のこだわり
戸田屋は、江戸時代の初期、1628年に現在の長野県飯田市松尾町(昔の伊勢町)で創業しました。
「信州伊那谷の自然と風土に根ざした文化・伝統を大切にしながら、四季の移ろいを真心込めて製品に表現し、
味わう人々の心に豊かさと喜びを与えること。」
長い歴史の中で変わらずに貫いてきたこの精神は「真心」の言葉に集約され、
戸田屋の経営理念として脈々と受け継がれています。
(株式会社 戸田屋 代表取締役社長 外松 健太郎)
※画像はイメージです。年によって内容は変更になる場合がございます
南信州特産の市田柿を生のまま冷凍し、冷たくて美味しいデザートに仕上げました。柿の香りと甘みはそのままに、シャーベット感覚でお召し上がりいただけます。下に敷かれたソースも100%市田柿を使用しています。