心地よい微かな泡と口いっぱいに広がる爽やかでフルーティーな香り
さとうきびの甘さとスイートバジルのハーブ香を伴う香りが最初に広がります。グラスを回すと全てのニュアンスが混ざりバランスが均衡。あとから冷涼な雰囲気を伴う香りが美しく立ち昇ります。
甘さを伴う香りの印象があるものの、味わいは、優しい酸を感じる印象で、思うより軽快です。後半にかけては柔らかいお米のふくらみを感じます。
軽やかな甘みを帯びているので、和食と合わせていただく他、オマール海老や鮑のソテー、野菜のバター焼きなどコクのある洋食とも相性が良い1本です。
日本酒 naraiをきっかけに、奈良井宿を世界の人に知ってもらいたい
長野県塩尻市に位置する宿場町「奈良井宿」の歴史を感じる街並みの中にある日本酒の醸造所suginomori brewery。
ブランド名の【narai】は、「自分たちのつくる日本酒をきっかけに奈良井宿の魅力を世界に広めたい」という想いを込めて名付けられました。
奈良井宿の冬は山の水が凍るほど冷え込みます。そして、寒い冬を越えると、新緑に囲まれ、空気が清らかで過ごしやすい季節が続きます。秋には紅葉で山が鮮やかに染まります。そんな豊かな自然の中で味わうnaraiは格別です。酒蔵に隣接する作業場兼角打ち「sagyobar」では、醸造したてのnaraiを楽しむことができます。奈良井宿への訪問時には、ぜひお立ち寄りください。
- 約1qにわたって町並みを形成する日本最長の「奈良井宿」で1793年に創業した杉の森酒造は2012年以降は休眠状態でしたが、酒蔵を再生させるために製造面積を1/3に縮小し、設備を一新してsuginomori breweryという名前で2021年に再出発しました。この再生にあたって、日本酒業界の抱える、地域の酒蔵が減少し、酒米を作っていた田んぼが耕作放棄地となっているという問題や、一般的な酒蔵では冬季のみ酒造りを行うため、働き手の仕事が安定しないという課題も見えてきました。そこで、農家の言葉に耳を傾け、田んぼに足を運んで米作りに参加するなど、地域との連携を強化したり、年中仕込みが可能な四季醸造方式を導入することで、安定した製造環境を実現しました。これらの取り組みが未来に繋がると信じています。
長野県のごく一部でのみ生産されている酒米「金紋錦」で仕込んだ日本酒です。繊細な甘い香りで、微発泡ながら口当たりは柔らかく、適度な酸味とほのかな甘さが調和された軽快な味わいが特徴です。