京都で愛されてきた「ゆば」
湯葉は鎌倉時代に中国から伝来したとされ、公家や寺院だけに許された高級食材でした。その後は禅宗などのお寺で参詣客に振舞われる精進料理の素材として使用され、古くから政治文化の中心として栄えてきた京都では、茶懐石・京料理と共に、そこに欠かせない貴重な食材として常にその存在価値を高めてきました。
ゆば庄は、明治18年の創業以来、湯葉づくりを素材・製法からこだわり続けている老舗です。今日では一般的になった湯葉窯の考案や、乾燥湯葉の製造が中心だった業界に、先駆けて「生湯葉」を提案するパイオニアでもあります。京都駅前の本店では、様々なゆば商品をお買い上げいただけます。
ゆば庄 一番人気の詰合せ
大豆をひと晩水につけ、石臼で丁寧に挽き、清らかな軟水と一緒に煮たものを布で濾すことでできるのが豆乳です。その豆乳を煮沸かし、表面に張った薄い膜をすくいとったものが湯葉です。
豆乳の膜をすくいあげる際に、普通は薄膜の中央を二つ折りするように引き上げるのですが、ゆば庄では膜の端だけをもちあげて引き上げ、さらに手で三つ折りにする。このような手間をかける事で、ふんわりとした食感がうまれるのです。
○湯葉ちりめん
ゆば庄一番人気の商品です。厳選した昆布と鰹で出汁を取り、ちりめんじゃこ、しいたけ、実山椒を入れ、丁寧に炊き上げた自慢の逸品です。アツアツご飯と一緒にお召し上がりください。
○くみあげ湯葉
湯葉窯に残る一番最初の薄い膜だけを職人が丁寧に箸で掬い上げたとろとろ食感の湯葉です。大豆の持つ旨み、香り、そして湯葉の食感をお楽しみいただけます。
- 明治18年の創業以来、湯葉づくりを素材・製法からこだわり続けてきました。今日では一般的になった湯葉窯の考案や、乾燥湯葉の製造が中心だった業界に、先駆けて「生湯葉」を提案する等、古き良きものを守る力と進取の気概を備えた仏教でいう伝燈を礎に湯葉にこだわり続けるひとすじの味「ゆば庄」の湯葉を是非ご賞味ください。
(ゆば庄 代表取締役 橋本慶一郎)
ちりめん湯葉は、厳選した昆布と鰹で出汁を取り、ちりめんじゃこ、しいたけ、実山椒を入れ、丁寧に炊き上げた自慢の逸品。湯葉窯に残る最初の薄い膜だけを掬い上げたとろとろ食感のくみあげ湯葉もお楽しみください。