甘すぎないこしあん。もっちりした道明寺。
ほどよく塩味のきいた桜の葉。
3つの素材の絶妙なバランスが生み出す鶴屋寿の「嵐山さ久ら餅」は、
誰もが納得する美味しさです。
もともと嵐山の高級料亭がお客様へお土産として渡すために作られていた「嵐山さ久ら餅」。
名だたる料亭から注文があるため、ともかく美味しいものをと研鑽を積み、嵐山といえば鶴屋寿の「嵐山さ久ら餅」といわれるまでに。
和紙に木版刷りされた掛け紙。
鮎を描かせたら天下一品といわれた絵師山本紅雲の原画を使っています。
鶴屋寿の「嵐山さ久ら餅」は、ピンク色ではなく白。
2枚の濃い緑の葉に包まれた少し小ぶりの白い道明寺の美しさは上生菓子の風情。
お茶席でも喜ばれています。
“桜餅は全国にいろいろな素材のものがありますが、京都では道明寺が使われます。
一般的には1種類の道明寺を使いますが、当店では、粒の大きいものと小さいものの2種類を使っています。
わずかな食感の違いが口にした時の味わいの豊かさを生み出していると自負しています。
あるお客様が、「あまりの美味しさに手が止まらず、16個も食べてしまいました」とおっしゃり、
またご注文くださった時には驚きましたが、後を引く桜餅とはうれしいお話でした。”
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道明寺は、水に浸したもち米を蒸して、乾燥させ、砕いたもの。
もともと大阪の藤井寺にある道明寺で保存食として作られたといわれています。 -
主に伊豆の大島桜の葉の塩漬けを使用。
大島桜の葉は無毛で光沢が強く、形が良いのが特徴。 -
北海道産の小豆を使用。
粒あんのお菓子は丹波産と使い分けているところが、
店主 野村さんのこだわり。
JR嵯峨嵐山駅、京福電鉄嵐電嵯峨駅から5分ほど歩いた住宅街のなかにある店舗。
愛知、岐阜から車で買いに来る方も。
京都・嵐山で愛されている、鶴屋寿の「嵐山さ久ら餅」。もっちりとした優しい食感の道明寺と、上品な甘さのこし餡、ほのかな桜の葉の香りが、あとを引く美味しさです。