

開発に5年をかけた常温のわらび餅
わらび餅は、多くの水分を含むため、一般的にはお取り寄せや贈り物の場合は冷凍便でしかお届けできず、解凍後せいぜい2日ほどしか美味しさを確保できません。
当店だけの餅やあられを扱う技術を活かしてわらび粉、もち米、酵素を最適なバランスで配合することにより、水分を中に閉じ込め、長く味や食感を損なわないモチモチの新しいわらび餅を完成させました。

本来の味わい深さを失わないための工夫
わらび餅の普通の製法では、餅を炊き上げた直後に抹茶等の材料を混ぜますが、熱により苦みが出る他、風味が飛んでしまいます。
このため、宗禅では、独自の『手揉み急速冷凍製法』を採用しています。炊きあがり直後の熱々のわらび餅をすぐに急速冷凍庫に入れ、餅が劣化する温度帯を一気に通過させダメージを防ぎ、餅が冷めるとすぐに取り出し、抹茶や柚子、チョコレート等の材料と合わせ、熟練の職人がしっかりと手揉みします。この製法により、モチモチの食感が格段に上がり、味わい・風味もギュッと凝縮されたわらび餅になるのです。
京の新わらび餅「串わらび」のお味は、希少な京都宇治の茶葉を使用した、宇治抹茶、宇治ほうじ茶。そして、きな粉、クーベルチュールチョコレート、京都水尾柚子、黒ごま、さくらの7種類を揃えています。
- 元来あられは正月に神様に供えられた鏡餅から由来し、日本三大随筆の一つとされる「徒然草」に登場する事からも、日本元来の菓子として、また上流階級の嗜好品として重宝され、その中でも上技物あられは皇族への迎品・献上菓子とされてきました。
上技物あられ一粒創り上げるためには、蒸籠蒸しに、杵つき、天日干しに焼き上げと、7日から10日間という長い時間と手間がかかる昔ながらの製法を採用しています。
また、ケーキ等の洋菓子に用いられる小麦粉よりも10倍ほどする、最も適した高価な餅米が主原料です。
京西陣菓匠 宗禅は、「文明が進化し、職人の意義が薄れてゆく現代社会において、本物の技・味を追求し、後世により良き文化を継承する」事を使命に掲げ、日本唯一の上技物あられ処としての責務を全うするとともに、時代に迎合するのでは無く、これからも「文化」という二文字にこだわり続けていく所存でございます。
(菓匠 宗禅 当主 山本宗禅)
京都発、モチモチの可愛らしい新わらび餅「串わらび」。7種12本のカラフルなわらび餅とパッケージで、ご家庭でのパーティやお誕生会、お祝いの集まりなどでお気軽にお楽しみいただけます。