創業三百余年の歴史
日影茶屋は、寛文元年(1661年)に峠の茶屋として創業しました。日影茶屋の前の道は古くから鎌倉と三浦を結ぶ重要な街道で、近くの鐙摺(あぶずり)港は江戸へ食料を運ぶ重要な港でした。その後、葉山の地で茶屋、旅籠、料理旅館、日本料理屋として形を変えながら、平成4年(1992年)に和菓子店として「菓子舗 日影茶屋」を創業しました。明治後期に夏目漱石をおもてなしした和菓子や、上皇・上皇后両陛下ご成婚記念の夏みかんを使った和菓子など、葉山の老舗としての味を今に伝えています。
御用邸の町、葉山
葉山町は、相模湾に面し山と森に囲まれた地です。この美しい地には、天皇皇后両陛下・皇族方のご静養の場として使用される御用邸があります。昭和34年(1959年)、上皇、上皇后両陛下の御成婚を祝い、記念に町より夏みかんの苗木が町内に配られました。その夏みかんが今では多くの実をつけ、葉山の町を彩っています。
葉山夏みかんの和菓子と「らんとう」の詰め合わせ
「夏柑葛餅(なつかんくずもち)」
葉山で育った夏みかんの果汁・果皮を使用した葛餅です。吉野本葛の滑らかな舌触りとプルンとした弾力がある水菓子です。そのままでも美味しく召し上がれますが、夏にはよく冷やしてお召し上がりください。
「らんとう」
明治後期、夏目漱石が日影茶屋に逗留していた頃、西洋料理にも長けていた八代目庄右衞門は、「卵糖」と呼ばれたカステーラを焼き、もてなしておりました。当時の心意気を大切に守り、国産小麦粉と新鮮な卵を使用しております。着物をイメージしたあわせの和紙箱に入れてお送りいたします。
- 日影茶屋はここ葉山の地で創業し、300余年の間、求められる役割を果たしながら日本料理の伝統に向き合い、新しい挑戦に挑んで参りました。平成4年、毎年2回、旅館時代より受け継いでいる庭先での餅つきでできた餅を使用した餅菓子がご好評を得、和菓子店として「菓子舗 日影茶屋」を隣接する築150年余の蔵を店舗として、創業しました。餅菓子を始め、シンプル・ヘルシーな和菓子をご用意しています。(日影茶屋)
葉山の老舗「日影茶屋」の和菓子、葉山の夏みかんを使った「夏柑葛餅(なつかんくずもち)」と、夏目漱石をおもてなししたというカステーラ「らんとう」を一度に楽しめる詰め合わせ。