山紫水明の飛騨高山で、岐阜県産「ひだほまれ」で醸す旨い酒
飛騨高山は、北アルプスの山々、木曽御岳、白山連峰に囲まれた飛騨盆地の中心に位置し、遠く日本海へと流れ込むことになる宮川が静かに町を流れる山紫水明の地です。この地で15代にわたって酒造りの伝統を守っているのが、「久寿玉」の銘柄で知られる平瀬酒造店です。
岐阜県産酒造好適米「ひだほまれ」は、手間がかかる上、限られた量しか収穫できない、農家泣かせの米です。米と米麹だけで仕込んだ「手造り純米」は、原料米に「ひだほまれ」を100%使用。精米歩合60%で、ソフトでなめらかな旨味と繊細な酸味が調和しています。冷や・ぬる燗で二度楽しんでみたいお酒です。
同じく、米と米麹だけで仕込んだ「山廃純米」も、原料米にひだほまれを100%使用。「山廃」とは、酒母造りの際、既成の乳酸を使用せず乳酸が自然に出来るのを待つ、昔ながらの生もと仕込みで、米・米麹・水を櫂棒ですりつぶす、山卸の工程を廃止した「山卸廃止」に由来します。酒母をじっくり育てて仕込みますので、杜氏の経験や確かな技術が要求される製法で、深みとコクがあり、飲みごたえのあるお酒になっています。、手造り純米との飲み比べもお楽しみください。
『地元の良質な米で、飛騨ならではの旨い酒を生み出したい』という思いから、農家と蔵元が一丸となって情熱を込めたお酒です。
日本酒の個性を育む、代々受け継がれてきた酒造りの精神
こだわりの米・恵まれた風土から得られる水・優れた酒造りの技、そこに最後、酒蔵の個性を与えるのが、代々受け継がれてきた酒造りの精神、まっすぐな「心」です。これこそが真の伝統と言えるかもしれません。
古くは魔除けなどにも使用されたと言われ、現代では七夕の飾り付けや祝い事などにも登場する「薬玉(くすだま)」を語源として名付けられた「久寿玉」は、山紫水明な飛騨高山での伝統をかたくなに継承し、万人に愛される銘酒として人気を得ています。
- 平瀬酒造は、天神山(藩主金森氏六代107年間の居住跡・現在の城山)のふもと、城下町の一画、海老坂にあります。創業年代は定かではありませんが、菩提寺の過去帳には元和9年(1623)より記録され、390有余年、15代続き今日に至っております。
いつの頃からか、平瀬家では代々平瀬市兵衛を襲名し、『他の商売には如何なることがあっても振り向かない。酒造り業一筋に生きる。』を家訓とし、今も固く守り継いでおります 。
そんな平瀬酒造店が造るのは、特定名称酒のみです。特定名称酒とは、国税庁が定めた製法品質基準において、原料や製法方法等が規定の条件を満たす酒のみがその名称を表示できるもので、吟醸酒・純米酒・本醸造酒なとがあります。基準・制約のある中で、本物志向にあったお酒を目指し、より高い品質のお酒を造る努力を続けています。
ぜひ久寿玉で、代を継いで流れる平瀬酒造店の心を感じていただければ幸いです。
(平瀬酒造店 第15代 平瀬市兵衛)
飛騨高山の地で15代続く酒造りの伝統を誇る酒蔵が、岐阜県産酒造好適米「ひだほまれ」と北アルプスの不純物の少ない伏流水で仕込んだ、手造り純米酒と山廃純米のセット。