飛騨の米、飛騨の水、飛騨の風土に魅かれて八代目 天領の造るこだわりの酒
江戸時代のはじめ、延宝8年創業以来八代にわたって飛騨萩原の地で酒造りを営む天領酒造は、「天領」、「飛切り」などのブランドで知られています。
飛騨の風土や人情に魅かれてこの地に店を構えた歴史を持つ天領酒造では、飛騨の魅力を世に発信できるよう、飛騨の米、飛騨の水に特にこだわった酒造りを行っています。
飛騨の米とは酒造好適米「ひだほまれ」。北アルプスの麓、飛騨の山間の寒暖の差が大きい水田で栽培される米で、心白は内柔外硬で最適な蒸米になる性質を持っています。飛騨の水とは飛騨山脈からの地下水を地下30メートルから汲み上げた天然水。酒蔵の前には深井戸水を設置しており、軟水のこの水は地元の人々にも親しまれています。
お口のすみずみまで炭酸がはじける「すますま」
「すますま」は、アルコール分5%、スパークリングタイプの甘口の日本酒。ふだん日本酒に馴染みのない方にも、かしこまらずに楽しんでいただけます。飛騨弁で「かどっこ」、「奥まった角」のことを「すま」と言い、「すますま」のネーミングは「すみずみまで」という意味を込めた造語です。お口の中の「すみずみまで」炭酸がはじける甘口のお酒です。
食前酒としてもおすすめですので、ぜひホームパーティーなどで気のおけないメンバーでテーブルを囲んでお楽しみください。
- 近江国日野(現在の滋賀県日野市)上野田(こうずけだ)で発祥し、江戸時代のはじめ頃には日野屋佐兵衛と称して各地を行商していた商家が、飛騨の人情の細やかさ、自然の美しさ、風俗の麗しさに魅かれて、いつしか飛騨に店を構えたのが天領酒造のはじまりと伝えられています。
現在は八代目に至りますが、飛騨の自然を愛し、人情を愛した日野屋佐兵衛の心意気を脈々と受け継ぎ、飛騨の自然の恵みで育った酒造好適米「ひだほまれ」、飛騨山脈からの地下水を用い、自家精米にこだわって、飛騨の風土が育む自然や人のよさを伝えたいという想いで酒造りを続けています。
同じ人間が同じ材料、同じ製法で仕込んでも天候などいろいろな条件によって、出来上がる味が異なる、というのが酒造りの難しくて面白いところです。これからも真摯な気持ちであらゆる条件でも最高を追求していきたいと思います。
酒造りに関わる皆の思いのこもった天領の酒に、飛騨を感じていただければ幸いです。
(天領酒造株式会社 営業部 佐々木哲哉)
江戸時代より八代にわたり飛騨の地で酒造りを営む天領酒造のスパークリング日本酒「すますま」(アルコール分5%)。飛騨の風土や人情に魅せられた酒蔵が、日本酒の魅力を広くお伝えしていきたいと提案する新商品。