創業150年 伝統製法を受け継ぎ造る酒蔵
水郷の地、愛知県蟹江町は濃尾平野の中心に位置し、良質の原料米・豊富な水・町の中心部を流れる蟹江川の舟運を利用して、古来より酒づくり、みりんづくりが盛んな土地です。
甘強酒造は文久2年に初代山田平左衛門が蟹江町に創業しました。品質本位を社是とし、「良い酒造りは良い米作り」からと考え、近隣の優良農家に酒造好適米の契約栽培を依頼し、酒造りに使用しています。
また、この蔵は『古式みりん』を造ることで有名です。みりんの製法は、古式による少量蒸し、麹蓋による製麹、低温・長期もろみを特徴としております。美味しいみりんを仕込むには、おいしい焼酎が必要なため、今でも古式みりん造りは昔ながらの粕取り焼酎を造ることからはじまります。
なめらかでフルーティーな雫酒
そのみりん作りでつちかった技を活かして造った日本酒が「大吟醸 特別長春」です。兵庫の山田錦を精米歩合40%まで精米し、低温発酵させた、きめ細やかで、なめらかな舌ざわりとフルーティーな香りがする上品なお酒です。すっきりと飲みやすいので女性の方にもお勧めです。
「特別長春」は、大吟醸酒を搾る前に自然に滴り落ちる部分だけを取り出しています。これは雫酒と呼ばれており、希少な逸品です。味と香り、心豊かにお召し上がり下さい。
- 文久二年(1862年)創業以来、ひたすらにみりん造り、酒造りに取り組んでまいりました。その間時代は変わり、当社の置かれた環境は様々に変化をしましたが、時代に適応しつつ、頑なにみりん造りを中心に商いを続け時代の荒波を潜り抜けてきました。いつの時代にも受け入れられる本物とは何かを見つめつつ、今後もお客様の役に立つ、そして為になる商品造りをモットーに今後も社業の発展に取り組んでまいります。
また、それと同時に全世界的に拡大をしつつある和食の世界の中で当社もグローバルに様々な取り組みをしたいと思っています。
(甘強酒造株式会社 代表取締役社長 山田幹夫)
兵庫の山田錦を精米歩合40%まで精米し、低温発酵させた、きめ細やかで、なめらかな舌ざわりとフルーティーな香りがする上品なお酒です。大吟醸酒を搾る前に自然に滴り落ちる部分だけを取り出した希少な逸品です。