蜜がたっぷりと入った小布施のりんご
長野県の北部に位置する町、小布施。葛飾北斎が晩年を過ごし、小林一茶や佐久間象山など当代一流の文化人の交流拠点であった歴史豊かなこの町は、千曲川東岸に広がる豊かな大地が育む、栗やりんご、ぶどうの産地としても有名です。
特にりんごについては、寒暖の差が大きく、雨が少ない気候のおかげで、色が濃く、蜜がたっぷりと入った果実に育ちます。また、ふじ、シナノゴールド、秋映、紅玉、グラニースミス、ブラムリーアップルなど、甘みと酸味、コクとすっきり感、さらに少しずつ旬の時期も異なるといった、バリエーションに富む栽培品種の多さも小布施町の特徴です。
りんご3兄弟の次男「シナノスイート」
長野県生まれのオリジナル品種、秋映、シナノスイート、シナノゴールドの3つをあわせて「りんご3兄弟」と呼ばれています。
◆秋映
中野市の農家が「千秋」と「つがる」を交配して育成した品種。赤みが濃く、さっぱりとした甘さと酸味のバランスが良いのが特徴です。肉質は固く、シャキシャキした食感もお楽しみいただけます。
◆シナノスイート
長野県果樹試験所で「ふじ」と「つがる」を交配して作られた品種。甘味が強く酸味は少な目で、この上品な甘さが人気の理由です。シャキシャキした食感もお楽しみいただけます。
◆シナノゴールド
長野県果樹試験所で「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を交配して作られた品種。黄色の品種で、甘味と酸味のバランスが良く、爽やかな甘酸っぱさが特徴です。サクサクと引き締まった歯ごたえが特徴です。
- 小布施町は、松川、篠井川に挟まれた扇状地と千曲川の沖積地帯からなり、年間降水量約900mmと少雨で、日照時間が長く、内陸性で昼夜の寒暖の差が大きく、果樹の生育に適した環境となっています。
この寒暖の差が大きいことが美味しい果物ができる条件となります。夜気温が下がり、植物が呼吸を控えることで、余分なエネルギーを消耗しないため、味が乗り美味しい果物ができるのです。また小布施町は周りに山が少なく日照時間が長いため糖度の高い果物ができるのです。
小布施町では生産者、行政を小布施町振興公社が繋ぎ、三位一体となって、このようなフルーツを育てている町の良さを広く全国に知ってもらいたいと考え、地産品の加工販売をしています。
是非、小布施のフルーツをご賞味いただき、小布施を感じていただければと思います。
(一般社団法人 小布施町振興公社 小布施屋 マネージャー 吉澤 隆行)
小布施から旬のりんごをお届けします。りんご3兄弟の次男「シナノスイート」は、甘味が強く酸味は少な目で、この上品な甘さが人気の理由です。シャキシャキした食感をお楽しみいただけます。