
1300年余の歴史と伝統を受け継ぐ美濃和紙
暮らしの中で手漉き和紙に出会うという機会は減少している中、1300年余の歴史や伝統の魅力を多くの人に知ってもらいたい、そんな一心で和紙製品を世に送り出しているのが家田紙工です。単に美濃和紙を販売するだけではなく、岐阜提灯などをはじめとした全国の提灯用紙の絵付けを主とした刷り込みを生業としてきたからこそ可能な技術が製品に盛り込まれています。
製品を手に取れば、その技術とその裏にある歴史や伝統を実感いただけるはずです。どこか懐かしい記憶が呼び起こされるかもしれません。童心に戻るのはもちろん、同時にこの歴史と伝統を未来に継承したい、そんな思いにもしてくれます。

美濃和紙と雪の結晶のデザインが融合した涼しさを引き立てる扇子
湿気が多く蒸し暑い日本の夏にさりげなく涼を感じてみたい。これは、薄い絹地の上に和紙で作ったSNOWFLAKE(雪結晶)を3枚、散りばめた扇子です。
美濃和紙の持つ格調と気品が雪の結晶として表現されることで、その涼しさは一層引き立ちます。そして季節を選ばずお持ちいただけるのが扇子の使いやすいところ。たとえば冬にお持ちいただいても冬らしさを手元に感じさせることができます。
- 美濃手漉き和紙の歴史は古く、今から約1300年前まで遡ります。和紙制作には水が命といわれ、美濃の山紫水明な自然のなかで粛々と育まれて来ました。楮(こうぞ)を主な原料とし、職人により1枚1枚丁寧に漉きあげられる美濃手漉き和紙は、その薄さと強靭さ、品質の高さが自慢です。
美濃和紙は、昭和60年に国指定の伝統的工芸品に認定されたほか、平成26年には「日本の手漉(てすき)和紙技術」として、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産登録として認定されました。その伝統と技術をこれからも大切にしていきます。
手工芸の持つ美しさ、本物の良さやこだわりの手の仕事、を感じてください。
(家田紙工株式会社 代表取締役社長 家田学)
1300年の歴史を有する美濃手漉き和紙の伝統的な技法に、新たな手法を取り入れて作ったSNOWFLAKE(雪の結晶)3枚を散りばめた扇子。扇子を開いた時にもモチーフが歪まず、雪の結晶が全面に。