駅長さん探訪 第4回 東海道本線 豊橋駅(愛知県 豊橋市) 駅長さん探訪 第4回 東海道本線 豊橋駅(愛知県 豊橋市)

目的地に向かう通過点に過ぎないのに、
記憶の片隅で時々かけがえのない存在感を持つ場所。
駅にはそんなところがあるような気がします。

東京、名古屋、新大阪間を結ぶ東海道新幹線、
及び名古屋・静岡地区の都市圏輸送を中心とした
12線区の在来線を運営するJR東海。
沿線の駅数は約400。
大都会、ビジネスの中心地にある駅、
観光に訪れるお客様で賑わう駅、通勤・通学に
地域の皆様に普段ご利用いただく駅。

駅の顔として皆様に安全に、
快適に目的地に向かっていただくお手伝いをするのが
駅長さん。
いいものを探しに出かけたら、
こんな駅長さんに出会いました。

駅長おすすめ おらが町のいいとこ

城下町として栄えた豊橋

豊橋は南に太平洋の黒潮が流れ、東部・北部を山地に囲まれているため、年間を通して温暖な気候です。古くからこの地に存在した豊かな実りから「穂の国」とも呼ばれます。 戦国地代の攻防の中で「吉田」と称されたこの地域は、江戸時代には交通の要衝として東海道五十三次34番目の宿場町となり、譜代大名9家22代の城下町として栄えました。その後、明治時代に現在の「豊橋」に改称されました。

城下町として栄えた豊橋

豊橋を代表する文化

この地域は徳川家康の編成した鉄砲隊が火薬の取扱いを故郷に伝えたことから花火が盛んでした。その中で、戦国時代に情報の伝達手段であったのろしが、江戸時代に鑑賞用に変化したものが手筒花火と言われています。
毎年夏に豊橋の各地で行われる手筒花火は迫力満点です。巨大な火柱を噴出させ、最後に「ハネ」と呼ばれる炎が大音響とともに足元に吹き出す勇壮な姿は一見の価値ありです。

豊橋を代表する文化

多くの名産が育む食文化

豊かな自然に恵まれた豊橋には多くの名産がありますが、特に有名なのはちくわです。豊富な海の幸に恵まれたこの地は原料となる魚には事欠きませんが、魚が不足している信州に向けて運んだ「塩漬けちくわ」が、豊橋のちくわ発展の源となったと言われています。
また、豊橋はうずら卵の生産量が日本一です。うずら卵を使ったプリンなど関連商品が多く販売されていますが、なかでも豊橋の新しいご当地グルメとして知られているのが『豊橋カレーうどん』です。見た目はうずら卵の入った普通のカレーうどんですが、下にとろろごはんが隠れています。一度で二度美味しいこの味は、一回食べるとヤミツキになります。
ぜひ一度豊橋へお越しください。

多くの名産が育む食文化

今回登場した駅長さん

戸塚 幸男 駅長

豊橋駅
戸塚 幸男駅長

豊橋で一番好きな風景はなんですか。
豊橋から車で行ける渥美半島先端の伊良湖岬。白亜の灯台と青い海のコントラストがとても印象的です。特に、晴れた日の夕陽は息をのむ美しさです。
次に登場する駅長にお渡しするなら、(豊橋の)どんな名産をお渡ししますか。
伊勢市駅長から「伊勢まだいの生ハム」を送って頂きました。燻製の良い香りと生のような食感で大変美味しかったです。豊橋からは、豊橋が世界に誇る銘菓「ブラックサンダー」を!と思いましたが、先ほど紹介したうずらの卵を使ったプリンをお送りしたいと思います。ご堪能ください!

※駅長は取材当時です

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次回アップは5月を予定。ご期待ください!