
フルーツを思わせるさわやかな酸味と透明感
江戸時代、東海道五十三次の22番目の宿場町として栄えた藤枝宿。現在では商店街などに姿を変えていますが、藤枝大祭等の伝統的なお祭りや蓮生寺・飽波神社等の寺社仏閣、大旅籠柏屋等が残されおり、当時の面影を今に残しています。
この藤枝市の瀬戸川上流に蔵を構える志太泉酒造は、初代望月久作が明治15年に創業しました。酒名を名付けるにあたり、地元志太郡の地名・志太にちなみ、「志し太く泉のように沸き立つ酒を造りたい」という願いを込め「志太泉」と命名したと伝えられています。
仕込み水として使用している水は、高根山に源流部を持つ清流である瀬戸川の伏流水。硬度3.4の超軟水である瀬戸川伏流水の利点を活かし、フルーツを思わせるさわやかな酸味と透明感が志太泉の酒の特徴です。

徹底した地元志向の地酒を純米吟醸で愉しむ
「志太泉 純米吟醸 藤枝誉富士」は、オール藤枝の地酒です。
静岡の酒米である誉富士を藤枝市の農家が大切に育て、その米を使って志太泉酒造が醸造しました。
地元の農家有志と、志太泉酒造の想いが一つとなって造り上げたお酒です。精米歩合は55%。徹底した米洗いにより雑味を抑え、爽やかさのため一回火入れ急冷で仕上げました。爽やかな柑橘系の吟醸香があり、味わいは透明感のある爽やかさ、鮮やかな酸の存在感に加えて米本来のふくよかな旨みがあります。
「志太泉 純米吟醸 焼津酒米研究会 山田錦」は、高品質の純米吟醸を手軽な価格でお楽しみいただきたいという想いで醸しました。原料は、焼津市の水稲農家で結成された焼津酒米研究会の山田錦、瀬戸川の伏流水、静岡県酵母とオール静岡産にこだわっています。酒米の王様といわれる山田錦特有の爽やかな吟醸香があり、味わいは透明感のあるフレッシュさがあります。こちらも精米歩合は55%。吟醸としての爽やかさと米の個性が生きる精米歩合です。
どちらも味わいは異なりますが、典型的な静岡タイプの酒質ですので、鮮度の良い鰹、アジ、シラス、桜えび、たけのこ、しいたけなど素材を生かした食材との相性が良いお酒です。
- 志太泉酒造は、初代望月久作が明治15年に創業しました。
当蔵で醸すお酒は、なんと言っても水が命です。瀬戸川の伏流水を濾過せず、井戸から汲み上げた水をそのまま仕込みに使っています。この柔らかな水を最大限活かすのが、酒造りの基本的な考えですし、志太泉の特徴ともなります。
平成21酒造年度より、能登流の西原光志氏と若い蔵人たちが酒造りをになっています。能登杜氏の技術と志太泉に蓄積された静岡型の吟醸造りのスタイルを融合させ、伝統を大切にしながらモダンな日本酒作りを目指しています。
(株式会社志太泉酒造 代表取締役 望月 雄二郎)
硬度3.4の超軟水である瀬戸川伏流水の利点を活かし、フルーツを思わせるさわやかな酸味と透明感が志太泉の酒の特徴です。藤枝産の誉富士と焼津酒米研究所の山田錦を純米吟醸で味わえるセットです。